ヤマハ株式会社
エレクトリックバイオリン

ヤマハ既存製品のエレクトリックバイオリン製品シリーズから、よりステージユースを考えたPROモデルの発売に伴い、コンセプト動画と空間ビジュアルをフルCGにて制作を行いました。
エレクトリックな音楽シーンでの使用を想定しつつも、アコースティックの奏者にとって違和感の無い操作性や表現の幅広さを実現すべく、構造、使用素材にこだわっている製品のため、その特長がより伝わるようなビジュアルを制作しました。

コンセプト動画制作では、以前とは違う新しいエレクトリックバイオリンということを訴求するため、製品の形状がより伝わるような構成で製品のデザイン美を隅々まで見せつつ、CGの人物を使用し製品の演奏シーンをシルエットで入れ込むという、ヤマハにとって新しい演出に取り組みました。

空間ビジュアル制作では、ヤマハが製品に求めるペルソナを想定して部屋をデザインしました。建築家をアサインし、現実の建築物としても整合性をとれる図面から空間CGを作成しています。また、適度な生活ノイズをコーディネイトに加えることで、あたかも音楽制作途中の部屋を切り取ったような演出を施しました。

また、どのようなメディアにも対応できるトリミングを想定して、アングルハント時点からプロップひとつずつの位置や角度までしっかり検討されています。作成した空間CGデータ自体も、今後のアセット活用を見込みながらビジュアル制作に取り組むことで、ワンソースマルチユースの好例となりました。

クライアント:ヤマハ株式会社
プロデューサー:大迫 尚斗/渡辺 智美
CG Supervisor:佐々木 貴章(コンセプト動画制作)
CG Supervisor:田中 洋平(空間ビジュアル制作)
CG Senior Artist:足立原 志保子
CG Asset Senior Engineer:太田代 誠